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専門外来顔面・眼瞼けいれん

顔面けいれん・眼瞼けいれんとは?

「顔の片方がぴくつく」または「目のまわり(眼瞼)がぴくつく」といった症状を持っている方はいませんか?このような症状がある場合は、顔面・眼瞼痙攣の可能性があります。
症状がひどくなると片側あるいは両側の眼がほとんど閉じた状態になり、テレビを見にくくなったり、新聞を読みにくくなったりします。また顔が曲がったように見えることもあります。
原因は様々ですが、顔面痙攣の場合は脳内の血管が顔面神経と接触することが原因になる場合があります。

治療方法

治療は、ボツリヌス毒素を局所に注射する方法が一般的です。
顔面痙攣で顔面神経と脳内の血管が接触している場合は、手術的な治療法もあります。
この手術の有効率は85%以上と高いのですが、顔面神経麻痺、聴力消失などの合併症が無視できないので、特に軽症例にはお勧めしません。
脳MRIなどの検査で脳内に病変を認めない場合は、ボツリヌス治療が第1選択になるものと考えています。

治療の実際は、ぴくつきのある部分に少量の毒素を注射していきます。効果は注射後数日から出現し、おおよそ3ヶ月持続します(人によって差があります)。効果がなくなれば、繰り返しの再投与が可能です。

ボツリヌス毒素と聞くと恐怖感をもつ人もいるかもしれませんが、治療に用いる量では全身性の副作用の報告はわずかです。局所的な副作用には、注射 部位が赤くなったり軽度の皮下出血を認めることがありますが一時的なものです。また、眼が閉じにくくなって眼の表面が乾燥したり、注射した側の顔の動きが 鈍くなったりすることがあります。これらの現象はやはり一時的なものであり、副作用というよりはむしろ合併症または随伴症状とすべきかもしれません。

いずれにしろ、「顔の片方がぴくつく」または「目のまわり(眼瞼)がぴくつく」といった症状で悩んでいる患者さんにはボツリヌス毒素による治療が有効な場合がありますので、顔面・眼瞼けいれん外来(ボトックス外来)にご相談頂けますとお役に立つことが出来るかもしれません。